「身近を大切にできない人に社会を大切にできるはずはない」果たしてこれは本当か?

永松茂久生き方学
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by 永松茂久

「自分の家族や身近すら幸せにできない人は、周りを幸せにできない」

あなたはこんな言葉を聞いたことはないだろうか?

 

けど、本当にそうなのだろうか?

今日はこのことについて考えてみる。

 

この言葉に疑問を持ってしまう出来事があった。

 

先日、一緒に飲んだ政治家から

夫婦がうまくいかず離婚してしまったという話を聞いた。

彼は僕からみても

「人のことばかり一生懸命やってないで、ちょっとくらいは自分のことを考えたら?」

と言いたくなるような立派な政治家。

彼は、その酒の場で、この冒頭の言葉を何人から言われたとしょげていた。

でも僕はその言葉になんか首を傾げたくなった。

というか反論した。

 

一生懸命地域のために活動する政治家。

多くの人を雇っている経営者。

これからがんばると決めた起業家。

もしくは仕事を一生懸命がんばってるサラリーマンやOL。

そして災害のときに真っ先にかけつける自衛隊や消防の人など。

この人たちが

「家族を第一にしなければー!」

と言って、自分の家庭のためだけにしっかりと休みを優先して、仕事ややるべきことをほったらかしにしていても、それは許されるのだろうか?

 

たとえば誰かが、社会で一生懸命がんばって

たくさんの人を幸せにしているとしよう。

仮にその人が家族関係が良くないとか、身内でトラブルがあったとする。

その場合、その人が社会でやってきたことは意味がなくなるのか?

社会に対しては適当で、家族だけを大切にしてる人の方が前者より価値が高いのか?

 

その大前提をスルーして

家庭を大事にしてる人が素晴らしい人。

家庭を大事にせずに仕事ばかりしてる人はダメな人。

なんかそう決めつけらがちな空気がある。

「あの人ね、外でがんばってるけど、家庭がうまくいってないのよ」

まるでその人が犯罪でも犯したみたいにネタにする空気がある。

がんばっても家庭がうまくいかない。

そんなケースは昔からザラにある。

 

なんか今の日本は

「家族が幸せならほかはどうでもいい」

とか

「うちの子優先、他の家の子供なんか知らない」

そんなゆがんだ家族第一主義が蔓延している。

そんなことばっかりみんなが言ったら、社会のことって誰がするの?

昔から家族が円満なことは理想だけど、それじゃあ家族がうまくいってなかったら、人間失格なの?

 

もちろん離婚はしないならしないに越したことはない。

家族だから大事にしてほしい。

身近な人ほど大切になきゃいけない。

そんなことは誰もがわかる理屈だ。

 

けど、実際は身内だったり、身近な人に理解をしてもらうことが一番大変なことなのだ。

 

例えば起業したばかりの女性起業家などは、ほとんどの悩みが家族の反対だったりする。

そして旦那は決まってこう言う。

 

「家族のことをほったらかして、何が企業だ、何が社会貢献だ!」

これは定番。

水戸黄門の印籠やウルトラマンのスベシューム光線くらい定番。

「おいおい旦那さん。んじゃ逆に聞くけど、家族だけのことをしてればいいのかい?そんなに家族が大切なら、あんたも協力すれば?」

と言いたくなってしまう。

 

「家族を大切にすることが、一番の社会平和」

マザーテレサはこう言った。

たしかにごもっとも。

でもだからと言って、この理屈を傘にとって、これから前に進もうとする人を止めようとする人が多すぎる。

 

一番近いところが一番難しいんだよ。

だって受け入れる側だって、

「自分は身内だ。だからおまえの足りないところは自分が一番知っている」

みたいな感覚でくるんだもん。

これじゃ冷静なジャッジはできるはずがない。

この心理が働くから身内は難しいのだ。

一番知ってほしいけど、一番理解してくれにくい存在。

それが身内なのだ。

 

 

僕が本を書き始めたとき、一番理解してくれなかったのが、家族と社員たちだった。

無理もない。

僕のダメな部分もいっぱい知ってる人たちに

「俺、本書いたよ。読んで」

なんて言ったとしても、そりゃ読まない。

 

いくらか本が売れ始めて、全国からお客さんがたくさんきてくれるようになってから、初めて

「あ、読んどかないと会話にならないな」

みたいな感じでやっとパラパラめくってくれるようになった。

 

社会も家庭もどっちも円満。それが一番いい。何事もバランスが大切だ。

けど、起業とか経営とか社会活動とかをやってると、そうもいかない場面もある。

 

何かをやるとき、一番難しいのが身内。

これは覚えておこう。

そうすれば少々反対されても傷が浅くてすむ。

 

だからこの冒頭の言葉だけを真に受けすぎて

やりたいことを止めるってのもどんなもんだろうか。

 

固定観念にしばられて、片側だけからものを見るのはやめよう。

一見聴き心地のいい言葉になんでもかんでも共感する前に

「本当にそうなのだろうか?」

と逆側から考える視点を身につけよう。

大切なことを見落としてしまうから。

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