人に好かれる簡単な方法

「認められて嬉しくない人など、一人としていない」
これが、好かれる人になるための認識の第一歩だと、僕は考えている。
どんなに強がってみても、人は一人では生きていくことはできない。
お金があろうと地位があろうと、それだけでは本当の幸福感は得られない。
とくに、戦後の貧しい時代と違い、いまの日本では食欲などの生存欲求は十分に満たされている。
「生きていたい」
「食べたい」
「雨風をしのげる家に住みたい」
こうした生存欲求が満たされれば、次には、人に認められたい、褒められたい、好かれたいという欲求がやってくるように人間はできているのだ。
難しい言葉でいうと、誰かと一緒じゃないと不安だという欲求である「群居衝動」と、その中で自分が必要な存在でありたいという欲求である「自己重要感」。これらがセットになって、現代人を支配している。
「人とうまくコミュニケーションがとれない」という理由で引きこもってしまう若者が増えているとはいえ、彼らもまたネットで誰かとつながっていようとする。
ブログを発信する人が増えているのも、その顕著な例ではないだろうか。
僕自身、経営する5軒の飲食店を成功させるために、そのモチベーションを保ってこられたのは、お金ではなく、お客様からのお褒めの言葉やスタッフの笑顔があったからだ。
「私には、あの人が必要だ」
「あの人のおかげで私は助かった」
他人からこんなふうに思ってもらえたときに、人は初めて本当の喜びが得られ、自分の居場所がそこにあることを確認できるのだ。
このように、人は強烈な群居衝動と自己重要感に突き動かされているから、人から好かれようと思ったら、相手の心の中にある穴を埋めることこそが、もっとも近道だと僕は思う。

 

今までの本を通してずっとこのテーマを手を替え品を替え訴え続けてきた。

「あなたは大事な存在なんだよ」
「あなたが必要だ」

というメッセージを送ってくれる人を、人は必ず好きになる。これを相手に伝えるのが、人に好かれる一番の方法だ。

 

普段まわりからあまり大事にされていない人ほど、自分を大事に扱ってくれた人をうんと好きになる。
それを多くの人が理解しきれずに、威張ったり、人をいじめたりと、全く逆の間違ったことをしているのだ。