自分の価値を下げるな


 

あなたが、どんな仕事についているにしろ、いま置かれた場所で、いまの自分の仕事を極めれば、それだけで多くの人から必要とされる魅力が備わる。
その逆で、いま自分がおかれている環境に不平不満を述べている人は、周囲から見て魅力的に映るかどうか……。
客観的に考えると案外答えは単純なのに、自分のこととなると見えなくなってしまうから不思議なものだ。
「私はこんなに努力しているのに、まわりの見る目がないから……」
「上司がバカだから、俺の能力をちっともわからない」
こうしたセリフは、その人の価値を下げることはあっても、魅力アップにはつながることはありえない。
たとえば、あなたが30歳のビジネスマンで、50歳の上司と25歳の後輩とチームを組んで仕事をしているとしよう。
「部長って、全然わかっていないと思わない? そもそも会社がアホなんだけどね」
後輩に愚痴をこぼせば、おそらく表面上はあなたに同意してくれるでしょう。
でも、きっと、後輩はまともな人であればあるほどこう思う。
「この先輩についていくとヤバイかも」
「僕もいずれ、こんなふうに愚痴っぽくなっちゃうのかな」
若者はみんな、なにか自分なりの夢をもって社会に出てきている。
それが、自分の一番近いところにいる先輩が、文句ばっかり言っている人だったらどうだろう。言わずもがなだが、がっかりしてしまう。
人はみな自分の存在価値を認められたいわけだから、予想よりも低い評価を与えられたら悔しく思うのは当然だ。しかし、そこで不平不満を言っていたら、なおさら評価は下がってしまうことになる。これではダブルアウトだ。
評価を回復する唯一の方法――それは、まわりの期待を上まわる働きをすることしかない。
会社が自分にしてくれている以上のものを、会社に返す。
それが誰にも文句を言わせないカッコいい生き方であり、上から評価され下がついてくる生き方であるし、それ以外に方法はない。僕はそう思っている。